この記事はKMC Advent Calendar 2019 - Adventarの6日目(12/6)の記事です。
5日目の記事は、id:basemusiさんのICPC2019ジャカルタ&横浜参加記 - ベースメモでした。
競技プログラミングはAtCoderで水色になってから暫く放置している初心者ですが、もう少し余裕ができたらまた勉強して復帰したいなと思っています。
目次
はじめに
KMC7年目のdamaです。 Twitter等ではDNEKと名乗っています。 京都大学文学研究科を中退してからスマホアプリを作ったりしつつ僅かなフリーランス業でその月暮らしをして過ごしています。
この辺のアプリで遊んでいただけると励みと収入になります。
昨年まで
毎年12/6にKMC Advent Calendarの記事だけを書き続けて5年目ですが、昨年まではスマホアプリのリリース・アップデート記事しか書いていませんでした。
しかし今回はスマホアプリではなくWebサイトのリリース記事になります(厳密に言うとこれは嘘です(詳細は後述))。
「v-data」お披露目
こちらになります。
VTuberとは?
皆様バーチャルYouTuber(VTuber)というものをご存知でしょうか?
私の認識では、概ね「YouTubeなどの配信媒体を介してCGのアバターを動かしながら活動している主体」を指します。
VTuberを世に広めるきっかけとなった存在でありチャンネル登録者数260万人を超える「キズナアイ」さんは有名なので見たことがあるかもしれません。
彼女を筆頭にVTuberの人数は日に日に増え続けており、大手ランキングサイトを運営するユーザーローカルによれば2019年9月5日時点で9,000人を突破したそうです。
「v-data」を作った理由・特徴
そもそもVTuberのデータベース・情報サイトなるものは、ユーザーローカルの「バーチャルYouTuberランキング」を始めとしていくつか存在しています。
そんな中、私がわざわざVTuber検索サイト「v-data」を作るに至ったのにはいくつかの理由があります。 それらを特徴として紹介します。
推し絵文字
まず、VTuber特有の文化として「推し絵文字」というものがあります。
VTuberないしグループを表す絵文字を決めておき、それをTwitterアカウントの名前欄やプロフィール欄に入れることでそのVTuberを”推し”ていることを示すという文化です。 「ファンマーク」や「推しマーク」とも呼ばれます。
おそらく「電脳少女シロ」さんの「🐬」辺りが発祥なのではないかと勝手に思っていますが、誰かご存知の方がいれば教えて下さい。
ちなみにUnicodeの「Emoji」は高々数千種類しかなく、その中でも国旗(例: 🇯🇵)やスマイリー(例: 🙂)などのジャンルは数が多いわりに推し絵文字として使われることがほとんどなく、数が限られています。
そのため、例えば「御伽原江良」さんの「🏰🕛」のように、2個以上の絵文字を組み合わせるVTuberも増えています。
しかし、この「推し絵文字」の情報をまとめているサイトが全然見当たらず、そもそも入力が面倒で検索もしにくいわけです。
これによって困るのはファンだけではなく、VTuberが自身の推し絵文字を決めるときにうっかり他の人と被ってしまうという事故が起こってしまいがちです。
グループが違えば問題ないという方はそれでも良いのですが、実際に推し絵文字を決めた後で被りが発覚したために急遽変更するという状況も何度か見ています。
そういうわけで、「VTuber」検索→「推し絵文字」ではなく、「絵文字」検索→「その絵文字を使っているVTuber」という仕組みも必要ではないかと考え、実装しました。
絵文字検索
以下のトップページを見ていただければわかると思うのですが、絵文字の検索方法には「キーワード検索」と「カテゴリー検索」の2種類があります。
「キーワード検索」では絵文字ごとに設定されたいくつかのキーワードを参照した検索が行われます。 使っている人数もわかります。
絵文字検索 | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
「カテゴリー検索」では、トップページの「グループ」→「サブグループ」→「絵文字」のように絞り込めます。
旅行と場所 | 絵文字カテゴリー | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
場所-建物 | 旅行と場所 | 絵文字カテゴリー | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
こうして辿り着いた絵文字ページには、その絵文字を使用しているVTuberを一覧表示しています。
絵文字「🍃風に揺れる葉」 | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
キャラデザ・モデラー・グループ検索
そもそも「v-data」を作ろうと思った当初は絵文字のことしか考えておらず、名前も「vemoji」にしようと考えているくらいでした。 ドメインもいくつか取ってあります。
しかし、制作途中で「あれ、そういえばVTuberのキャラデザとかの情報もまとまってないよな?」と思い付き、ついでに似たような仕組みでまとめることにしました。
大雑把ではあるのですが、便宜上「キャラクターデザイナー」「3Dモデラー」「グループ」の3種類を用意し、これらと「VTuber」を同列に記事化することとしました。
この「しぐれうい」さんの記事を見ていただけるとだいたいわかるかと思うのですが、同じ方が複数の属性を兼ねている場合にも対応しています。 下の方には「このデザイナーがデザインをしたVTuber・グループ」が一覧されています。
しぐれうい | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
絵文字同様トップページから「キーワード検索」をするとこのようになります。
クリエイター検索 | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
種類による絞り込みもできます。
クリエイター検索 | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
また、トップページに「ランダムv-data」というものを設けており、ここで意外な出会いを見つけるのもアリです。
個人単位の記事
VTuberとは?で9000人突破と書きましたが、これは正確には「YouTubeチャンネル」の数となっています。
この数は、弊社が運営するバーチャルYouTuberランキングに申請があったバーチャルYouTuberと、主要バーチャルYouTuberのチャンネル数をもとにカウントしています。
例えば「ヒメヒナ」のようにグループで1つのチャンネルを使っている場合もあるので、「VTuber」の人数としてはもっと多いはずです。
このようにほとんどのVTuber情報サイトではYouTubeチャンネル単位で記事を書いています。 しかし、チャンネルは共有していても推し絵文字やハッシュタグは個人単位で決めている場合もあるし、Twitterアカウントにおいては各個人で持っている場合がほとんどです。
そこで上述の通り「グループ」と「VTuber」をそれぞれ記事化し、「グループ共通」の項目はそのような表示をしています。
田中ヒメ | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
スマホアプリ化
冒頭で「今回はスマホアプリではない」と書きましたが、実はスマホアプリとしても使うことができます。
「v-data」はPWA(プログレッシブウェブアプリ)というものに対応しているので、「ホーム画面に追加する」ことで普通のアプリと同じように使えるようになっています。
まとめ
タイトル通りですが、推し絵文字・キャラデザ・モデラー・グループから探せるVTuber検索サイト「v-data」をよろしくお願いします!!!
また、1人で運営しておりまだ記事の数もそこまで多くはないので、こちらから情報提供していただけるとありがたいです。
お問い合わせ | v-data - 推し絵文字・キャラデザ・モデラーでVTuber検索
ついでにスマホアプリ達もよろしくお願いします!
特にVTuberの方々に配信で使っていただけるととてもうれしいです。 よろしくお願いします。
また、おまけで「v-data」開発に関わる技術記事も書いたので興味がある方はこちらも御覧下さい。
次回のKMC Advent Calendar
明日のKMC Advent Calendar 2019 - Adventarの記事はkmc-id: kataさんの「GIUを支える技術」です。 なんだか聞き慣れない略語ですが、一体どんなGUIなのか楽しみですね。
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